〜バンドブレーキの誕生と変遷物語 NO1〜
動くものには必ずブレーキが必要。
減速したり停止する機能が損なわれると、
大事故につながることは言うまでもない。
自動車の場合、
自分でやらなくても車検時のブレーキ点検は必須で、
機能が損なわれているであろうパーツを交換するのは当たり前のこと。
では気軽に毎日乗っている自転車のブレーキに注目することがあるだろうか?
自転車用といえども、
キャリパーブレーキ、Vブレーキ、ディスクブレーキ等等、
多様な機構のブレーキがあるが、
バンドブレーキは日本では主に後輪に使われているブレーキで、
1928年(昭和3年)、
唐沢製作所創業者・唐沢義之助が世界初総冠式バンドブレーキを開発し、特許を取得した。
唐沢製作所では
街乗り用軽快車いわゆるママチャリに多く使われているバンドブレーキを
おおよそ1世紀もの間、生産している。
ママチャリのブレーキを意識したことありますか〜主力製品紹介Vol.1・バンドブレーキ編〜
すなわちバンドブレーキの歴史は唐沢製作所の歴史といっても過言ではない。
なぜ日本でバンドブレーキがうまれたのか?
その答えを説明するには、
まずは昭和初期の時代、自転車がいかに高級なもので、運搬具の花形だったということを説明しなければならない。
つづく